chum-chum closet Diary

2014/07/10

服飾専門学校生のよく買う服ブランドランキング。

6/20 業界情報繊研プラスに掲載された服飾専門学生1601人を対象にアンケート結果。

「よく買うブランド」

1位 ユニクロ
2位 ZARA
3位 H&M
4位 アースミュージックエコロジー
5位 ジーユー
6位 ローリーズファーム
7位 フォーエバー21. アクシーズファム
9位 ウイゴー
10位 ジーナシス マウジー

すべて低価格ブランド、よく耳にされてると思うファストファッションブランド。

当店でも姉妹ブランドで取り扱ってるマウジーはその層に属していないと言っても

純粋なデザイナーズブランドではない。

論評にも書いてありましたが僕たち長年属してきたアパレル業界人にとって「ショック」

というのが正直な感想。

もちろん、彼らも買う服と欲しい服は違うと言うだろうし、彼らも苦労しながらお洒落を

してるんだと思う。

ボクが20年前にこの業界に本気で入った1年目に会社の上司に「本物を着ないと本物の

服の良さと本物の良さをお客様には伝えられない。」言われ、初任給でコムデギャルソン

のクレイジーパターンのブルーのストライプシャツ 27.000円を買った。

あの袖を通したときに感じた新しいドアを開けた”体感”は今でも財産になってる。

でも、これも昔の悪い風潮であったのも事実。実際、同期の人間で借金で首が回らなくなり

業界を去ったモノもいる。

また、高いモノがすべて良いモノかといえばそうでもないし、安いモノが悪いというわけ

でもない。

ただ、これ以上の低価格ファッションを追い求めるのはムリが来た。

今年の春に某ファストブランドのバングラデシュにあったビル工場が倒壊した事故の情報が

でた。このビル工場では収容可能人数の数倍の労働者を詰め込み、24時間フル稼働で生産し

ていたらしい。

あの価格を生み出すには過酷な労働を押しつけられる人々がいるということをあらためて

知った。

低価格をさらに追い求めると言うことは . . . これ以上はムリだと思う。

実際ここ数年、新規ブランドやメーカーは低価格競争から脱却し、品質と価格を上げてきて

いるブランドが増えてきている。

将来の担い手である今の服飾専門学校生がアパレルの現場に出て舵取りをする立場になったとき。

ファストファッションで育った彼らは品質が高く付加価値のある服を生み出せるのか?

また、努力して作り上げた服をお客様に理解してもらえる接客が説明ができるだろうか?

このデジタル社会をスイスイと泳ぐ彼らは、情報と技術を使ってきって彼らのアパレル業界を

作り上げるだろう!

論評には彼ら服飾専門学校生の時になにか手をさしのべてあげるべきだと書いてあったけど

彼らは僕らより利口だ。

そして、僕たちアナログ世代の人間も伝統や歴史的ファッションのリバイバルばかり求めるので

はなく、ハイブランドが日常からかけ離れた現代にあたらしいカジュアルファッションを生み出し、

一方で生み出すことばかりに執着するのではなく着眼点を変えて探すことが大切だなと気がついた。

「否定からはなにも生み出されないよ。」ボクが今でも敬愛する大先輩から23歳の時に伝えて

もらった言葉が40歳を前になってやっと解ってきた気がする(笑)。