Diary

デニム。

2009.11.10

ここ数年、社会景気が一向に上がらない背景もあってロープライス商品がたびたび

TV番組で取り上げられてる。

昨年から今年にアパレル業界で激震が走った!

デニムパンツが990円、790円 . . . ついに690円って目を疑うプライス。

確かに消費者の立場に立てば1.000円を切るデニムっていえば嬉しいニュース。

ただ、僕ら業界人にとっては . . .「禁断の扉をついに . . . 。」

今まではビックジョン、エドウィンの国内大手メーカーさんで6.900円前後。

リーバイスなどの国際メーカーさんで7.900円前後。

あのロープライスメーカー、ユニクロさんでもデニムの発売当初は3.000円前後で作っていたデニム。

なぜ?デニムは値段がそこそこするのか?

まず、他の服アイテムの中でもボタンやリベットなど補強目的である装飾品が多いコト、そして縫込む糸の量が他のアイテムに比べて圧倒的に多いと言うコトなどデニムパンツの生産にはコストがかかるんです。

じゃあなぜ?1.000円を切るデニムが作れたのか。簡単なコトです。

大幅にコストダウンをはかったというコト!

まず人件費は発展途上国の低賃金の国で作る。そして、同じ仕様の装飾品や生地を大量に作って使い回す。

言うと簡単なのですがこれは凄い企業努力とも言えますネ。

たださっきの「禁断の扉」と言ったかというと日本国内の縫製工場、生地生産メーカーさん達がなんとか今までやって来れた理由はデニムのお陰だったと言っても過言ではないと思います。

もう10年以上前から服は海外生産が支流になり、服のアイテム達はどんどん低価格競争の波にさらされてきました。

が、デニムだけはなんとかその牙城が守れてた . . .

これが終わるというコトは . . .

皆様もお気づきですね。

働くところがない。賃金が安い。だから安くてそこそこのモノを購入する。

当たり前ですよね!

でもそのサイクルが根底にある日本国内での生産を止めて行くといってるコトになってる . . .

今、高知でも高知知事が食の「地産地消」をCMで訴えておりますが服も同じコトを訴えていかなけらばいけない時期に間違いなく来てます。

服に関わる仕事をし続けてる僕としては皆様に少しでも服が置かれてる状況下を

お話しさせていただければと思い、今回のブログで書かさせていただきました。

chum-chum closet* 代表 山崎

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